category:進路選択親子で読みたい
進学NEWS
2026.08.03

進路選択について色々調べていると悩んでしまって苦しいです。どうすればいいでしょうか?

進路について真剣に考えているからこそ、学部のこと、学校のこと、将来の仕事のこと......気づけば毎日スマホで調べ続けて、頭がパンパンになっている。
「調べれば調べるほど、どれがいいのかわからなくなってきた」
このコラムを読んでくださっているあなたは、そんな状態にあるのではないでしょうか。
今回は、そんな調べすぎて疲れてしまったときにどうしたらいいか、ヒントをお伝えしたいと思います。

■ 調べすぎると、だんだんわからなくなってくる

私もそうなのですが、キャリア相談に来られる方々にも調べすぎてだんだんわからなくなってきたという方がいらっしゃいます。

身近な例だと何かの買い物をするとき、レビューや比較記事を読み込みすぎて、結局どれを買えばいいのかわからなくなった経験はありませんか?
進路選択でも、まさに同じことが起きます。

そして、調べすぎと同じように「相談しすぎ」も要注意です。
いろんな人に相談するほど、いろんな意見が入ってきて、かえって混乱してしまうことがあります。

こういうとき、なぜわからなくなってしまうのかというと、どこか無意識に「正解」のようなものを求めて「自分の基準」を見失ってしまうからなのではないかと思っています。

進路は正解があるような性質のものではなく、人それぞれのもの。
(以前こちらのコラムでもお伝えしました。進路選択「失敗したくない」で選ぶのは危険かも!?もあわせて読んでみてください。)

ある人にとっての正解が、あなたにとっての正解とは限りません。
そのため、外側をいくら探しても「あなたにとっての答え」は見つからないので、だんだんよくわからなくなってしまうのです。

そんなときは一度調べる手を休めて、「自分は何に重きをおきたいのか」という基準を整理することが大切です。

■ 頭のモヤモヤを一旦出して、基準を整理してみよう

人は、自分の頭の中だけで考えることが案外得意ではありません。

頭の中でぐるぐる考え続けているモヤモヤは、一旦外に吐き出すと急にスッキリすることがあります。

親しい人に話しているうちに、モヤモヤがスッキリした経験がある方も少なくないのではないでしょうか。

よく話を聴いてくれる人に話すのもいいですが、シンプルにすぐできておすすめなのは、紙に書き出すことです。
きれいに書かなくて大丈夫。素敵なノートではなくて、そこらにある裏紙なんかでも大丈夫です。

「家から近いほうが楽そうだけど、学部的にはこっちが気になる」
「この分野は難しそうだけど気になる」
「お金のことが心配だけど本当はこっちが気になる」

思いつくままに、殴り書きでいいので出してみてください。

そうやって自分の気持ちが動くものをはじめに一通り出してから、あとから実際に可能かどうか、学費や距離、学力などの条件と照らし合わせて絞っていく。

この順番で考えると、「自分の基準で選んでいる」という感覚が持てるようになります。
もし「何を大切にしたいかが出てこない......」という場合は、消去法でもOKです。

「これは絶対に嫌だ」というものを先に出してみて、それ以外から選んでいくというやり方も、立派な自分基準です。

■ ある程度調べたあとは、足を運んでみて

そして、ある程度調べたり頭で整理したりしたあとは、体験してみましょう。
人間、考えているだけでは、どうしても限界があります。

オープンキャンパスや学園祭など、実際に足を運べる機会があるなら、ぜひ行ってみてください。

その場の空気、通っている学生さんたちの雰囲気、駅から歩いてみた感覚。

実際に足を運んでみてはじめて感じられる「相性」のようなものが、確かにあります。ネットの情報を何十時間調べても決めかねていたものが、すっと決まるということもあります。

また、先輩やお知り合いにその学校に通われている方がいらっしゃるなら直接お話を聞いてみてもいいですね。
あくまで個人の感想にはなりますが、ネット上にはないリアルな情報を聞けるので、学生生活が想像しやすくなるでしょう。

何事も、一つのやり方ばかりでは限界がくるものです。
頭で考えることに行き詰まったら身体を動かしてみる。
そんなふうに、一つのやり方で行き詰まったら別のやり方を試してみると、案外答えがすっと出てくることがあります。

また、悩みすぎてしまったときに忘れがちですが休憩は大切です。
時間を決めて、好きなものを食べる、好きなことをするなど、思いきって進路から離れてみるのもおすすめです。

気持ちが一気に落ち着いて、ふとした瞬間に「あ、私こうしたいんだ」と気づくこともあります。

進路選択は短期決戦ではないので、メリハリも大事です。
適度に気分転換をしながら、自分の基準で、大切なものを大切にできる進路を選んでいきましょう。

☆ 小さな一歩が未来を変える。今、前に進むための質問

調べる手を一旦止めて、「進路で自分が大切にしたいこと」を紙に書き出してみましょう。
出てこない人は「これだけは絶対に嫌」から書いてみてもOKです。

[中村 文香]
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プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)

U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。

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