「人と違う道」を選ぼうとしているあなたへ--芸術、スポーツ、留学、起業など周りと違う進路を考えるなかでの葛藤に向き合うには?
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芸術の道に進みたい、スポーツで上を目指したい、留学してみたい、起業をしたいなど、自分のなかで強く惹かれるものを持ちながら、こんなふうに感じたことはありませんか。
「周りと違う道を選んで、大丈夫なのかな」
「親に反対されたらどうしよう」
「みんなと離れてしまうのが怖い」
一般的に多いとされる道と違う道への興味を持つとき、多くの人にこのような不安がちらつくことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんなあなたに向けて葛藤と向き合うヒントをお伝えしたいと思います。
■ すでにやってみたいことがあるのは素敵なこと
まず、お伝えしたいのは、「やってみたいことがある」というその感覚をどうか大切にしてほしいということです。
実はこれは当たり前のことではありません。
キャリア相談を受けていると、色々と経験を積んだ大人でも「自分が何に興味があるのかわからない」という方にたくさん出会います。
社会人になって何年も経ってから、ようやく自分のやりたいことを探し始めるという方も少なくないのです。
人にはそれぞれのタイミングがありますが、高校生のうちから「芸術で生きていきたい」「スポーツで上を目指したい」「海外に飛び出してみたい」「自分で何か事業を起こしてみたい」という感覚があるということは、とても素敵なことだと思いますし、若い頃から始めれば時間と体力の面で有利になるという利点もあります。
AIがありとあらゆる知識を教えてくれる時代ですが、「自分がどうしたいか」という内側からくる気持ちはあなたにしか分かりません。まだ形になっていなくても、まだ自信がなくても、その感覚はあなたがこの選択肢が多様な時代に前に進むための大切な羅針盤になっていくことでしょう。
■ 「その道を歩んでみる」と腹をくくると、状況が変わってくる
人と違う道を選ぼうとすると、周りからいろんな声が聞こえてきます。(すでに耳にしているものもあるかもしれませんね)
「その道で食べていけるの?」
「リスクが高すぎない?」
「もう少し現実的に考えた方がいいんじゃない?」
きっと、相手の方は心配して言ってくれている言葉だと思いますが、そういった声を聞くたびに気持ちが揺れてしまうことがあるかもしれません。
ここで一つ、試してみてほしいことがあります。
「もし本当にその道を歩むとしたら、自分はどう動いたらいいか」を、一度、ノートに書いたりスマホやパソコンの何かのデータで目に見える形にしたりしてシミュレーションしてみることです。
迷っている段階では、周りの人もほとんどが知らない道ですし、無責任に背中を押してもいけないなどと感じて、つい心配やリスクの話をしてしまいます。
でも、あなた自身が「この道を歩んでみる」と腹をくくって動き始めると、周りもそれを察知してか対応が変わってきます。応援してくれる人が現れたり、思わぬところでサポートが得られたり、道が少しずつ開けてくる感覚を持てるというのはよく聞く話です。
人間は分からないものに対しては過剰に不安を抱くものです。「進むとしたら何が必要か」を調べたり考えたりしていくと不思議と冷静になっていくものです。
そして、シミュレーションをするなかで「やっぱりやめておこう」と思うのだったらそれまでですし、冷静に考えているなかで「意外といけそう」とやる気がさらに起きてくるかもしれません。自分がその道に進みたいのかどうか、自分の本音がさらに見えてくるプロセスでもあるでしょう。
■ 社会に出ると、本当に多様な道がある
今、あなたの周りにいる人たちは、同じ学年で、同じような授業を受けて、同じような進路の話をしているかもしれません。そんな環境の中で人と違う道を選ぼうとすると、「自分だけ違う」「孤独になってしまうかもしれない」という気持ちが出てくるのは自然なことです。
でも、社会に出てみると景色は一変します。芸術で自分の世界を切り開いている人、スポーツで培った経験を仕事に活かしている人、留学をきっかけに国際的な舞台で活躍している人、10代で起業して独自の道を歩んでいる人----本当にさまざまな生き方をしている人たちに出会います。今あなたの目に見えている「みんな同じ道」という景色は、人生という長い旅のほんの一場面に過ぎません。
そして、本当に縁がある人とは、道が分かれても不思議とつながり続けるものです。高校時代の友達と離れることへの寂しさは、今この瞬間はとても大きく感じられるかもしれません。でも、その一時の寂しさだけに惑わされて、自分の興味や可能性を手放してしまうのは、もったいないと思います。
今はまだマイノリティに見える道も、未来の世界では徐々にメジャーになるかもしれませんし、あなたの歩む道が後に続く同じ志を持った後輩たちの道標になることもあるかもしれません。
視野を広く持ちながら、まずはあなた自身の「気になる」を大切にしていってください。
☆ 小さな一歩が未来を変える。今、前に進むための質問
「もし何の制限もなかったら、あなたはどの道を選びますか?」
その道に進むためにはどんな準備がいるか、調べて目に見える形にしてみましょう。
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- プロフィール : 中村 文香(なかむら あやか)
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U-Discovery代表。国家資格キャリアコンサルタント。高校生からミドル世代まで、キャリアの転換期における意思決定や、周囲と協力しキャリアを築いていくためのサポートを行なっている。高校の進路選択では、人の心に関わる分野に興味がありながらも、就職で潰しがきくと、工学部を選択。北海道大学総合科学院総合化学専攻修了後、電子機器メーカーにて研究開発に従事。三十歳を目前に、今後のキャリアで本気で取り組みたいことを考えた結果、学生時代から関心のあったキャリア支援の道への転向を決意。同企業の人事部を経て独立。理系出身の分析力と大幅なキャリアチェンジの経験を活かした視点や、楽しみながらキャリアに取り組めるワークが好評。
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